
離職率が高い保育園って、人間関係に問題があるってこと?

離職率の高さが必ずしも人間関係の問題を意味するわけではありませんが、要因の一つであることは確かです。
見学時の職員同士のやりとりや定着率などをチェックするのが大切です。
離職率が気になるのは当然のこと
転職先を探していると、「この園、求人が頻繁に出ているな…」「離職率が高いって聞いたけど大丈夫?」と気になることがあるかもしれません。特に保育士の場合、職場の人間関係が仕事の続けやすさに大きく影響するため、離職率の高さは不安材料になりますよね。
とはいえ、離職率の高さ=必ずしも悪い職場というわけではありません。まずはその背景をしっかり見極めることが大切です。
離職率が高くなる理由はさまざま
離職率が高い理由は、人間関係以外にも多くあります。たとえば…
・新規開園で体制が整っていなかった
・急な方針転換やリーダー交代があった
・勤務時間や行事負担が重かった
・通勤や待遇面でミスマッチがあった
こうした要因が重なり、結果的に離職者が増えている場合もあります。逆に、人間関係のトラブルが慢性的にある園では、口コミや紹介会社から情報が出回っていることもあるため、外部からの情報収集も重要です。
園見学や面接で見抜くポイント
実際に園を見学する機会があれば、以下のような点をチェックしてみましょう。
・職員同士のあいさつや声かけの雰囲気
・園長やリーダーが職員にどう接しているか
・休憩中や業務の合間に自然な会話があるか
・職員の年齢層に偏りがないか
・定着している職員の有無(「◯年勤務」など)
また、面接時に「職員の平均勤続年数」や「新卒・中途で入った方の定着率」などをさりげなく尋ねてみると、園の本音が見えてくることもあります。
数字だけにとらわれず、自分の目と感覚で
離職率という「数字」はひとつの判断材料ですが、それだけにとらわれず、実際に足を運んで雰囲気を見ることが大切です。同じ園でも、「自分には合わないけど他の人には合う」ということもありますし、逆もまた然りです。
紹介会社を利用する場合、「保育士ONE」などを通せば、園の内情や過去の離職理由などを事前に教えてもらえることもあります。不安があるときは、自分ひとりで抱え込まず、専門のサポートを頼ってみましょう。
最終的には、「ここなら長く働けそう」と自分自身が思えるかどうかが、いちばん大切な判断基準です。焦らず、自分のペースで、納得できる職場を選んでくださいね。