教育方針が現場に浸透していない園の特徴とは?

保育観・園の方針

教育方針が現場に浸透していない保育園にはどのような特徴がありますか?

教育方針が現場に浸透していない保育園には、日々の保育内容に一貫性がなかったり、職員間で指導方法にばらつきが見られたりする特徴があります。
また、園の理念が掲げられていても、それが具体的な保育活動に反映されていないと感じる場面が多く見られます。

掲げられた理念と日々の保育の乖離

教育方針が現場に浸透していない園の最も顕著な特徴は、園が掲げている教育理念や方針と、実際に日々行われている保育内容との間に大きな乖離があることです。例えば、園のパンフレットには「主体性を育む保育」と書かれているのに、実際には一斉活動が中心で子どもたちが自由に遊ぶ時間が少なかったり、意見を言う機会が限られていたりする場合があります。このような園では、理念が「きれいごと」として形骸化し、職員もそれを意識せずにルーティンワークとして保育を行っている傾向が見られます。

職員間の連携不足と指導の不統一

教育方針が浸透していない園では、職員間の連携不足や、子どもたちへの指導方法の不統一も多く見られます。各クラスや担当の保育士が、それぞれの解釈で保育を進めるため、園全体として目指す子どもの姿や、それに対するアプローチがバラバラになってしまいます。例えば、ある保育士は子どもの自主性を尊重する一方で、別の保育士は細かく指示を出すといったことが起こり、子どもたちは一貫性のない対応に戸惑うことがあります。新人保育士が先輩によって異なる指導を受け、混乱してしまうというケースも少なくありません。

職員のモチベーション低下と園運営への不満

園の教育方針が現場に浸透していないことは、職員のモチベーション低下や、園運営への不満にも繋がりやすくなります。理念が不明確なままでは、何のために、どのような保育を目指しているのかが曖昧になり、日々の業務に目的意識を持ちづらくなるからです。「言われたことをこなすだけ」という意識が蔓延し、保育の質を高めようとする意欲が失われがちです。また、理念が浸透していないことで、職員会議などでも建設的な議論が生まれにくく、課題解決が進まないことへの不満も蓄積されやすいでしょう。

理念浸透の有無は、働きがいにも直結する

教育方針が現場に浸透しているかどうかは、働く保育士自身の働きがいにも大きく影響します。もしあなたが転職を考えているのであれば、園見学の際に、掲げられた理念が具体的にどのように保育に落とし込まれているかを質問してみたり、実際に保育している様子をよく観察してみることをおすすめします。職員同士の会話や子どもたちへの関わり方などから、園の教育方針が息づいているかを感じ取ることができるはずです。理念に共感し、それを実践できる園で働くことは、あなたの保育士としてのキャリアをより豊かにしてくれるでしょう。

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