
行事が多い保育園って、実際どう?働くうえでのメリットや大変さを知りたい。

行事が多い保育園は、やりがいや子どもの成長を感じやすい一方で、準備や残業が増えやすいという面もあります。
自分の働き方の価値観に合うかどうかを見極めることが大切です。
行事重視の保育園が選ばれる理由とは
日本の保育園では、四季折々の行事や発表会などを通して、子どもの成長を見守る文化が根付いています。
行事重視の園では、保育士が企画から準備、当日の運営までを一体となって担うため、子どもたちの成長を実感しやすいのが特徴です。
特に保護者との関わりも深まりやすく、信頼関係を築くきっかけにもなるため、やりがいを感じる保育士も多くいます。
子どもたちが舞台で頑張る姿や、自信に満ちた表情を見るたびに、日々の積み重ねの大切さを実感できる瞬間があります。
行事が多いことによる負担やデメリット
一方で、行事前の準備には時間と労力がかかり、勤務時間外の作業や持ち帰り仕事が発生しやすいのも現実です。
衣装や装飾の制作、進行台本の作成、リハーサルの繰り返しなど、細かな業務が増えることで、通常の保育との両立が難しくなることも。
また、チームでの連携が重要になるため、人間関係や役割分担がうまくいかないと、ストレスを感じやすい場面もあります。
行事が多すぎると「子どもとゆっくり関わる時間が減った」と感じる保育士もおり、自分にとっての保育観とのズレが負担になる場合もあります。
行事を楽しめるかどうかは人それぞれ
行事の準備を楽しいと感じる人にとっては、行事重視の園はやりがいの宝庫です。「何かを作るのが好き」「達成感を味わいたい」といった方には向いています。
反対に、「日々の保育を丁寧にしたい」「無理なく働きたい」という考えの人にとっては、行事の多さが負担に感じるかもしれません。
また、家庭との両立を重視する場合、行事の準備で残業や休日出勤が増えると生活に影響が出る可能性もあります。
だからこそ、自分の性格や生活スタイル、保育への思いに合った園を選ぶことが大切です。
自分に合った園を選ぶヒント
園見学や面接時に、「年間行事の数」「準備の進め方」「行事に対する考え方」などを具体的に質問してみると、その園のスタンスが見えてきます。
また、実際に行事の様子を写真や掲示物で紹介している園では、行事に力を入れている傾向があるため、働き方をイメージしやすくなります。
「行事に全力を注ぎたい」「子どもの成長を形に残したい」という方には、行事重視の園はぴったりですが、「無理なく働きたい」「日常の保育に集中したい」という方には合わないかもしれません。
自分の大切にしたい価値観を明確にすることで、納得のいく職場選びにつながります。