自由保育と一斉保育、向き不向きの違いは？

保育士にとって、自由保育と一斉保育ってどんな人が向いているの？

自由保育は子どもの自主性を尊重するため臨機応変さが求められ、一斉保育は計画的に保育を進めたい人に向いています。自分の保育観や得意な関わり方に合う園を選ぶことが大切です。

自由保育と一斉保育の基本的な違い

保育園には大きく分けて「自由保育」と「一斉保育」という2つの保育スタイルがあります。自由保育は、子どもがやりたい遊びを主体的に選び、それを保育士が見守ったり援助したりする保育方法です。一方、一斉保育はクラス全体で同じ活動を行い、集団生活のルールや協調性を育てるスタイルです。

園によって方針が異なるため、転職先を選ぶ際には「どちらの保育方針か」を確認することがとても重要です。それぞれの特徴を知ることで、自分に合った園選びにつながります。

自由保育に向いているのは、臨機応変に動ける人や子どもの自主性を尊重した関わりが得意な人です。一人ひとりの興味や気持ちに寄り添い、個々に合わせた言葉かけや関わり方を考えられる柔軟さが求められます。

また、自由保育の園では保育士同士が密に連携して子どもを見守ることが多く、チームワークを大切にできる人にも向いています。活動計画通りに進まないこともあるため、細かく予定を立てるより、その場の状況に合わせて対応するのが好きな方には働きやすい環境でしょう。

一斉保育に向いているのは、計画的に物事を進めるのが得意な人や、集団をまとめる力がある人です。一斉活動ではスケジュール管理や活動内容の段取りが大切になるため、準備や流れをしっかり考えて動ける人に向いています。

また、歌や制作、運動あそびなどをみんなで一緒に楽しむことが多いため、「子どもたちと達成感を味わいたい」「集団で一体感を作るのが好き」という方にとってはやりがいを感じやすい保育スタイルです。

ただし、自由度が低い分、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添う時間が限られることもあるため、その点を理解しておくことが大切です。

自由保育と一斉保育、どちらが良い悪いということはなく、大切なのは自分の保育観や働き方に合っているかどうかです。「子ども主体で寄り添いたい」「みんなで一緒に達成感を味わいたい」など、自分が大切にしたい保育の軸を明確にしておきましょう。

面接や見学時には、「園の保育方針を詳しく教えていただけますか？」と尋ねたり、「自由保育の中でもどのように関わっていますか？」など具体的に質問するのがおすすめです。

また、「保育士ONE」などの人材紹介サービスでは、園の保育方針や現場の雰囲気を事前に教えてもらえることもあるため、自分だけでは分からない情報を得るためにも活用してみてください。

あなたの保育観が活かせる職場で、子どもたちと笑顔で向き合える日々を築けるよう、心から応援しています。